オーガナイズドセッション(OS)
各研究分野におけるホットな話題の提供,関連学会の部会・研究会や分科会等で取り上げているテーマに関する話題提供,研究プロジェクトの現状報告などを行うオーガナイズドセッション(OS)を企画しております.
OS一覧
- OS01 適応学習制御とデータ駆動制御 -理論と応用の最前線-
- OS02 人の理解・誘導のための技術とシステム制御論
- OS03 制御技術サプライヤ
- OS04 モーションコントロール
- OS05 スキルアシスト&トレーニング
- OS06 “クルマからモビリティへ”の制御・モデリングの新展開
- OS07 予兆検出のための数理
- OS08 制御・数理の問題として視る気象制御
- OS09 人工知能技術の健康・生活への応用
- OS10 学術と産業を結ぶ計測制御・推定・診断技術
- OS11 サイバーフィジカル・フレキシブル・オートメーションの理論と実践
- OS12 プロセスシステムの設計・運転・インフォマティクス
- OS13 航空宇宙機・移動体の制御 ―理論から応用―
- OS14 電力市場のモデリング・分析・デザイン
- OS15 フィールドロボットのための情報・制御技術
- OS16 Beyond5Gに向けた高精度時刻周波数同期の計測・制御 ―理論から応用―
- OS17 現場制御理論に基づくオープンな学びと次世代制御工学への挑戦
- OS18 ダイナミクスを活用した機械学習による制御理論の革新
- OS19 量子系の解析・学習・制御
- OS20 スパースモデリングの理論と応用
- OS21 非線形ダイナミクスの解析と制御
OS01 適応学習制御とデータ駆動制御 -理論と応用の最前線-
オーガナイザ |
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企画母体 | 計測自動制御学会 制御部門 Society5.0に資する適応学習制御調査研究会 電気学会 C部門 制御技術委員会 データ駆動制御とそのシステム評価に関する調査専門委員会 |
概要 | 制御系の設計には,技術者のノウハウに基づく方法,制御対象の動特性を表すモデルに基づくモデルベース設計,データから直接設計するデータ駆動設計などがある.さらに,適応・学習的なアプローチは産業分野の諸問題を解決するための手段として重要な位置を占めている.そこで本OSでは,データに基づき制御システムを設計・解析・推定する方法や,制御対象の特性や環境が変動する場合における制御法について,理論と応用の双方から最新の研究成果に基づき議論を行う. |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS02 人の理解・誘導のための技術とシステム制御論
オーガナイザ |
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企画母体 | 計測自動制御学会 制御部門 人の理解/誘導で強化される制御システム調査研究会 |
概要 | 本OSでは,人の理解・誘導に関する周辺分野の技術から,これらの技術に動機づけされた新たなシステム制御論に関する研究成果を募集する。たとえば,アンケートや自然言語処理などを用いて人の選好から心理状態を計測・推定・予測するための技術,運転ドライバーのアシストのような個人の誘導支援からインセンティブやナッジのように集団の誘導,その他,人を含む制御論に関する多様な取り組みを想定している。新たな技術・理論の紹介をもとに,次世代のシステム制御論の向かう方向について議論をおこなう。 本OSの対象は自動制御に限定せず広く制御と周辺分野の技術・理論に関する内容としています.人との繋がりを明確にして頂ければ,どなたでも講演頂けます。 |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS03 制御技術サプライヤ
オーガナイザ |
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企画母体 | 電気学会C部門 PID制御ソリューションの知的資産に関する調査専門委員会 電気学会C部門 Society5.0を支える制御技術教育に関する調査専門委員会 電気学会D部門 高機能化制御の産業適用実装に関する調査専門委員会 |
概要 | 産学の“制御技術サプライヤ”という視点での制御技術実現に関する講演を実施する。例えば大学は制御理論サプライヤでありコントローラメーカ企業は制御機能サプライヤであって、この立場においては、制御対象や制御技術運用は制御技術開発関係者自身ではないことを前提にした課題解決が求められる。特に近年のIoT(Internet of Things)の動向を捉え、IoT時代の制御技術教育や知的財産権に関連する講演を実施する。 |
備考 | 一般からの講演受入不可 |
OS04 モーションコントロール
オーガナイザ |
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企画母体 | 電気学会 産業応用部門 メカトロニクス制御技術委員会 |
概要 | ロボット,メカトロ機器,産業機械等のモーションコントロール技術全般を扱う.モーションコントロール技術とは,物を動かす制御技術であり,基盤的なモータ制御からはじまり,産業機器の超精密位置決め制御,移動医療・福祉等に効果が期待されるハプティクス,知能移動ロボットの姿勢制御,障害物回避制御,或いは,ドローン等飛行体の制御,ヒューマノイドロボットの運動制御・技能制御など,間口の広い制御技術領域である.本セッションでは,企画母体傘下の調査専門委員会が提供するハードディスクドライブ・ベンチマーク問題(詳細はこちら http://www2.iee.or.jp/~dmec/committee/DMEC1005/dsa_HDD_bench_e.html )に関する研究報告も募集する.一般からの講演も大いに歓迎する. |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS05 スキルアシスト&トレーニング
オーガナイザ |
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概要 | 自動車の運転やクレーンなどの機械の操作、または工具や医療機器の使用、高度なスポーツトレーニングにおいて、安全かつ効率的に行うには、高度な技能や熟練技能が求められます。加えて、少子高齢化に伴う就労人口の低下が危惧される第一次産業や技能工などの分野の技能伝承への支援技術も求められています。本セッションでは、これらの技能(スキル)に対して、支援するシステム(スキルアシストシステム)の開発や効率的に訓練するシステム(スキルトレーニングシステム)の開発、情報技術を援用した記録・評価方法などを議論します。異なるアプリケーションでも人の技能を支援・訓練・評価する点で共通の話題であり、議論することで新たな研究開発のヒントが得られると考えております。 |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS06 “クルマからモビリティへ”の制御・モデリングの新展開
オーガナイザ |
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企画母体 | 自動車用内燃機関技術研究組合(AICE) SICE-JSAE-πMAP自動車制御とモデル研究専門委員会 |
概要 | 近年のカーボンニュートラルに向けた世界的動向や、電動化、コネクテッド技術や自動運転を含む、いわゆるCASE技術などの技術的進展に伴い、自動車全体のエネルギーマネジメントや、他車や走行環境の情報を活用した自律走行制御など、先進的な自動車制御理論・技術への期待が大きくなっている。それらを実現するために、本OSでは、パワートレーン、車両運動制御、走行制御、自動運転など、自動車関連制御およびモデリングの研究を広く募集し、議論の場を設けることにより、自動車制御に関する研究開発分野の相互連携を目指す。 |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS07 予兆検出のための数理
オーガナイザ |
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概要 | 産業用機械から,ヒトの健康状態,様々な社会システムに至るまでシステムの”故障”を,早期に発見して回復に向けて介入するための理論・技術開発が広く期待されている.たとえば,ムーンショット型研究開発制度の目標2「2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現」では,疾病の予防と治療のための数理的な取り組みが進められている。また,戦略的創造研究推進事業の令和6年度の戦略目標「新たな社会・産業の基盤となる予測・制御の科学」では,変革点を捉えて予測・制御するための数理科学からのアプローチが期待されている.本OSでは,多様なシステムの故障をどのように捉えるかのモデリングから,早期の予兆検出,診断,そして介入のための理論と技術に関する取り組みを広く募集する. |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS08 制御・数理の問題として視る気象制御
オーガナイザ |
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企画母体 | ムーンショット型研究・目標8・コアプロジェクト「海上豪雨生成で実現する集中豪雨被害から解放される未来」 |
概要 | 本オーガナイズドセッションでは,ムーンショット型研究・目標8・コアプロジェクト「海上豪雨生成で実現する集中豪雨被害から解放される未来」の研究について報告し,その制御・数理の問題としての現状とその展開を,講演者・聴講者を交えて議論する。 |
備考 | 一般からの講演受入不可 |
OS09 人工知能技術の健康・生活への応用
オーガナイザ |
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概要 | 大きなデータを活用した人工知能技術は、モデルの自由度が高くさまざまな問題への応用が可能です。これらの技術を応用した、人々の健康や生活を改善するシステムの需要はますます増えています。このセッションでは、機械学習、深層学習、統計といった人工知能技術を用い、医療、健康、生活、労働など人に直接かかわる分野の研究を、幅広く募集します。 |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS10 学術と産業を結ぶ計測制御・推定・診断技術
オーガナイザ |
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概要 | 近年,人工知能(AI)・IoT・情報通信技術(ICT)を基盤とし,機械工学・電気電子工学・情報通信工学を融合したシステムインテグレーション技術の開発が進められています.本セッションでは,これらの基礎研究と利活用促進に関する応用研究の発表を通じて,産業界で求められている最新のニーズを知り,学術界と産業界の間で情報共有し,さらには技術の実用化を目指すことが目的です.計測制御・推定・診断技術等に関する研究成果について,大学や企業などからのご講演を幅広く募集します. |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS11 サイバーフィジカル・フレキシブル・オートメーションの理論と実践
オーガナイザ |
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企画母体 | システム制御情報学会 サイバーフィジカル・フレキシブル・オートメーション (CyFA) 研究分科会 |
概要 | 近年のものづくり分野では,ドイツのIndustry 4.0に代表されるように,IoT(Internet of Things)やCPS(Cyber Physical System),Cloud Manufacturing,ビッグデータをフルに活用した新しいものづくり(スマートファクトリ)の台頭が急速に進んでいます.本OSでは,サイバーフィジカル・フレキシブル・オートメーションを実現する上での生産システム/FA技術に関するさまざまな研究・開発事例を幅広く扱います. |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS12 プロセスシステムの設計・運転・インフォマティクス
オーガナイザ |
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企画母体 | 化学工学会 システム・情報・シミュレーション部会 |
概要 | 製造DXの実現に向けて,デジタル技術の活用が進んでいる.その範囲は広く,プロダクトの設計,プロセスの設計,運転,保守など,プロダクトおよびプロセスのライフサイクル全体に及び,マテリアルズ・インフォマティクスやプロセス・インフォマティクスも注目されている.もちろんデータ活用は必要であるが,ドメイン知識や物理モデルも重要であり,それらを統合した先にデジタルツインやサイバーフィジカルシステムがある.本セッションでは,プロセスシステムに関連する広範なテーマについて,研究,技術開発,産業応用例などを広く取り上げ,活発な意見交換を行う. |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS13 航空宇宙機・移動体の制御 ―理論から応用―
オーガナイザ |
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企画母体 | 計測自動制御学会 制御部門 次世代航法誘導制御技術調査研究会 |
概要 | 航空宇宙分野における航法誘導制御技術の重要性は近年ますます高まっている.月面への高精度着陸技術を実証したSLIMや,今後打ち上げ予定のローバ搭載月極域探査ミッション(LUPEX),電気推進により地球周回スパイラル軌道から月スイングバイを経て小惑星に向かうDESTINY+,火星・フォボスへ向かうMMXなどの複雑かつ難易度が高い宇宙探査ミッションだけでなく,LISAやDECIGOに代表される複数衛星の編隊飛行による干渉観測,航空交通分野での運航最適化,マルチロータ型ドローンのフォーメーションフライトなどの複雑な飛行技術の実現には,高度な航法誘導制御技術が欠かせない.本OSではこれら航空宇宙機を中心とした移動体の,最先端の航法誘導制御技術に関する研究を理論から応用まで広く扱い,最新の研究動向や成果について活発な意見交換を行う.企画母体である調査研究会以外の一般からの講演も大いに歓迎する. |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS14 電力市場のモデリング・分析・デザイン
オーガナイザ |
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企画母体 | システム/制御/情報「電力市場のモデリング・分析・デザイン特集号」 |
概要 | 近年,カーボンニュートラル実現に向けた再生可能エネルギーの主力電源化や災害等に備えたレジリエンス強化といった課題に対応するため,電力システムの制度改革が進められている.電力市場の設計はその根幹をなし,市場参加者,市場運営者,電力ネットワーク運用者など様々な観点での検討が必要とされる.本OSでは,電力市場のモデリング・分析・デザインに関する基礎から最新の研究動向までを講演者の方々に解説いただき,意見交換を行うことで本研究分野のコミュニティを構築することを目標とする. |
備考 | 一般からの講演受入不可 |
OS15 フィールドロボットのための情報・制御技術
オーガナイザ |
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企画母体 | SICE SI部門 メカトロニクスシステム部会 |
概要 | フィールドロボットはグランドビークルやドローン、それらの組み合わせなど様々な実現方法が考えられるが、基礎的な運動機構を除き、自己位置推定手法や他ビークルとの連携方法など多くのフィールドロボットとしての共通するノウハウがある。本セッションではそれらフィールドロボットの実現に必要な技術の最新の動向を調査・共有することを目的とする。 |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS16 Beyond5Gに向けた高精度時刻周波数同期の計測・制御 ―理論から応用―
オーガナイザ |
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企画母体 | 総務省委託研究「電波資源拡大のための研究開発」 研究開発課題「周波数資源の有効活用に向けた高精度時刻同期基盤の研究開発」課題ウ「小型原子時計を搭載した有無線時刻・周波数同期技術の研究開発」 |
概要 | 時刻・周波数情報は電力,交通,測位,通信など幅広いインフラを支えおり,国家重要インフラに位置付けられている。その障害の影響は甚大であることから,時刻・周波数情報の供給には高いレジリエンスと堅牢さが求められる。また、次世代無線通信規格であるBeyond 5G, 6Gにおいて,電波有効利用や高精度位置測位のために高安定かつ高精度な時刻同期への要求が高まっている。本セッションでは、高精度かつレジリエントな時刻・周波数同期の計測・制御に関して理論から応用まで広く扱い、最新の研究動向や成果について活発な意見交換を行う。 |
備考 | 一般からの講演受入不可 |
OS17 現場制御理論に基づくオープンな学びと次世代制御工学への挑戦
オーガナイザ |
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企画母体 | 計測自動制御学会 制御部門 実学界で踊る現場制御理論調査研究会 |
概要 | 制御工学におけるオープンな技術開発と革新的な教育手法の融合に焦点を当てます。アカデミアと産業界の協働により生まれる斬新なアプローチや、次世代の制御エンジニアを育成する取り組みに挑戦し、制御工学の新たな学びと創造の形を探り未来を展望します。トピックとしては、実践重視の制御工学教育:理論と実装の橋渡し、オープンプラットフォームを活用した制御システム開発、コミュニティ駆動型学習:オンライン勉強会の可能性と成果、産学連携がもたらす制御技術イノベーション、DIY制御プロジェクト:失敗と成功から学ぶ実践知、次世代制御エンジニアの育成:新しい教育アプローチの探求などを予定しているほか、広く講演のご提案を募集いたします。 |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS18 ダイナミクスを活用した機械学習による制御理論の革新
オーガナイザ |
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企画母体 | 計測自動制御学会 ダイナミクスを活用した機械学習による制御理論の革新 調査研究会 |
概要 | 機械学習技術は深層学習を中心として急速な発展を遂げており,制御工学において機械学習技術の活用が進んでいる.一方,制御工学の分野において得られた知見を機械学習に活用することにより,機械学習技術の発展に繋がっている.本セッションでは,制御工学における機械学習技術の活用と,制御工学の知見を活用した機械学習技術の発展の両方について議論することにより,制御理論の革新につなげることを目的とする. |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS19 量子系の解析・学習・制御
オーガナイザ |
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概要 | 量子計算に代表される量子情報処理技術の発展は目覚ましいものがあり,「デバイスが実現すれば」効率的な計算を可能にする量子機械学習や最適化が期待される.しかし,このような量子情報処理技術を実現するためには,高精度な計測・制御技術が必要となり,その基礎的な部分に理論が貢献できているとは言い難い.本OSでは,このような現状を打破するために検討を行い,最新の研究動向や成果について活発な意見交換を行う.一般からの講演も大いに歓迎する. |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS20 スパースモデリングの理論と応用
オーガナイザ |
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概要 | 信号処理や機械学習の分野でスパースモデリングは重要な役割を担っている.データやモデルのスパース性を考慮することで,特徴量選択や過学習の抑制が可能となる.また近年では,システム制御への応用も注目されており,省エネルギー性を高めるスパース制御などが提案されている.本OSでは,スパースモデリングの理論および応用について議論する場を提供する. |
備考 | 一般からの講演受入可 |
OS21 非線形ダイナミクスの解析と制御
オーガナイザ |
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概要 | 非線形性や大自由度性に起因する多様なダイナミクスは,工学,物理から生体システムまで様々なところで観測されます.このようなダイナミクスの解析や制御の研究は,システム制御,応用数学,機械学習をはじめ様々な分野で行われており,従来からの数理モデルに基づくアプローチに加え,現在では観測データを全面に活用したデータ駆動型アプローチに注目が集まっています.本テーマセッションでは,非線形ダイナミクスに関する解析と制御の研究を,基礎から応用まで,幅広く募集します. |
備考 | 一般からの講演受入可 |